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▼取引の実践について |
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相場の世界で生き残るには、運用資金に見合ったリスクだけをとり資金管理をうまくコントロールできる必要があります。
資産管理方法は、大きな損失を被るのを未然に防いでくれて、取引を継続させてくれます。今回はギャンが用いていた資産管理手法を紹介します。
1. 資金を10等分し、1回の取引に資金の10分の1以上のリスクをとらない。
1回の取引につき損失額を元本の10分の1に限定すれば、10回連続で負け続けなければすべての資金を失わないことを意味します。
2. ストップロスオーダーを使用する。
1回の取引で大損し、取引停止に追い込まれるのを防ぐにはストップロスオーダーを使用するのは当然といえます。
3.過剰な売買は決してしない。
手数料等の取引コストを計算し、トレードをする。
4.儲けを損失にしないこと。
利食いポイントも大切です。
5.疑わしいときは手仕舞い、取引をしない。
相場では休むのも必要。
6.リスクの均等分散。
できれば複数の通貨ペアを取引する。資金全部を1つの通貨ペアに集中させることはさける。分散投資はリスクを軽減するための方法です。
7.実現益は蓄積する。
連続して取引に成功したら一部を口座にいれ、緊急時にのみ使用する。
8.小すくい商いをしない。
これは、利益が少しか見込めないトレードを繰り返すことを禁止しています。
9.ナンピンをしない。
ナンピンとは、損を平均化することです。買いポジションをもっている場合に価格が下落し始めたとき、同じ通貨ペアを再度買い増し、買値の平均値を下げる行為を指します。この通貨ペアが再度上昇し買値の平均値を超えた場合には、その分が利益となりますが、反対に続けて値下がりした場合は損の幅が広がり、大きな損失を被る可能性があります。
トレードで大損する最大の原因としてギャンはナンピンをあげています。相場が不利に動いている時になすべきことは、損切りであり、ナンピンは避けましょう。
10.小さな儲けと大きな損は避ける。
小さな利益を積み重ねて、大金持ちになった人はいません。
11.建玉と同時にストップロスオーダーを出し、これをキャンセルしない。
長期間成功し利益を出した後で取引量を増やすことは避ける。
相場で大損するケースとして一番多いのは、大勝ちした後に、過大な建玉から損失を出すケースです。大勝ちした後だけに相場に対し自信を持っているため、自分の誤りを認めず、損を引きずるパターンです。
12.損が出た後では取引量を縮めよ。決して増やしてはならない。
損が続く時は相場に対する見方がどこか間違っているといえます。損が出た後では取引量を縮めて様子を見ましょう。
13.ピラミッディング手法を利用する。
ピラミッディングとは、相場が有利な方向に動いている場合に、取引量を次第に減らしながら建玉を増やす方法です。
相場が新しい領域に入り価格が上放れまたは下放れした時に買い増しあるいは売り増ししますが、相場が有利に動くたびにそれ以上有利になるチャンスは減っていくため、増玉は当初の建玉の1/2、1/3、1/4と減らします。
資産管理の中で現実的で困難な問題はストップロスオーダーの置き方かもしれません。
持ち値に近いところにストップロスオーダーを置くと意味のない価格の振れで、ストップが成立してしまうし、あまりにかけ離れた価格にストップを置くと大きな損を出してしまいます。このストップの置き方に対しギャンは、重要なテクニカルポイントからのアプローチを示しています。
例えば、天井だと思い売りを仕掛けた場合、買いストップロスオーダーを過去最高値より数ポイント上に置きます。また、底だと思い買いを仕掛けた場合に売りストップロスオーダーを過去最安値より数ポイント下に置きます。またこの他ストップロスオーダーの置き方については、リスクと期待収益の考え方からのアプローチもあります。まず目標利益を設定し、この目標利益と価格が逆に動いた時に被る損失を比較する方法です。基準の1例として私が使用しているのは、 4:1です。期待収益は被るであろう損失の4倍は必要であることを意味しています。
これは売買頻度やトレード手法(デイトレーダーかどうか)によって基準のとり方が変わると思いますので、基準の最適化のためには売買シュミレーションが有効かもしれません。