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▼外国為替取引について
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外国為替市場の仕組み




外国為替の取引が行なわれている場を外国為替市場といいます。
外国為替市場は、株式市場などとは異なり物理的な場所がありそこに人々が会して取引をしているわけではありません。別々の場所に所在する銀行が電話やパソコンなどによって取引を行なう「相対取引」(OTC市場=店頭取引)です。
※OTC:Over The Counterとは、相対取引のこと。取引所を介さない取引全般をOTCと呼ぶ。

一般企業や個人が外国為替取引を行なう場合は、銀行に行って取引してもいいですし、外為法改正以降は銀行を介しなくても誰とでも取引できるようになりました。こうした取引が行なわれるのが、顧客市場です。銀行はそうした取引により発生した外国為替のポジションを調整したり、積極的に売買益を狙って、銀行同士で外国為替の売買を行ないます。これを銀行間市場(インターバンク市場)といい、外国為替市場は顧客市場と銀行間市場の両者によって構成されています。

インターバンク市場の実際の取引では、銀行が取引相手を見つけ出して取引を行なうのではなく、一般的には外国為替ブローカーを通して取引を行なうことの方が多いです。ただ、最近ではEBS等の電子ブローキングシステム(自動注文マッチング・システム)経由の取引が大きなシェアを占めるようになっています。 単一の取引所がない外国為替市場ですが、実際の取引は東京、シンガポール、ロンドン、ニューヨークなどの都市で行なわれています。

世界地図

1日の始まりはニュージーランドのウェリントン、次にシドニー、東京、香港、東京で1日の取引が終わりに近づきつつあるころ、ロンドンなどの欧州市場が開きます。その後ヨーロッパが午後に入ってまもなくニューヨーク等のアメリカ金融センターで取引が始まります。そしてアメリカの午後の遅い時間帯にかけてアジア太平洋(1日の営業が最初に始まる地域)で翌営業日の市場がオープンし、この循環は一巡します。そしてまた上記の過程が繰り返されます。週末に生じる空白の時間を別にすれば、24時間どこかの金融センターが開いております。
しかしながら、外国為替取引規模は、1日のどの時点をとってもほぼ同じというわけではないです。1日のサイクルをみると、取引が活発な時間帯と比較的薄商いの時間帯とがあり、それが特徴をなしています。

取引が活発なのは、アメリカ市場とヨーロッパ市場が同時に開いているときつまり、ニューヨーク市場が午前でロンドン市場が午後の時間帯です。日本時間だと午後9時過ぎから午後12時前後がもっとも市場が活発になる時間です。

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