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リバーサルシグナルデーとギャップ(窓)




 ギャップを伴ったリバーサルシグナルデーについてです。
これは、個人的にチャートパターンの中で最も信頼性が高いものの1つと考えられています。

 まずリバーサルシグナルデーとは、上昇トレンドのなかで新高値をつけた日に安値引けとなる状況、下落トレンドのなかで新安値をつけた日に高値引けとなる状況のことを言います。正確には、高値で寄付き、それから新高値へ急上昇し、同じ日に寄付きを下回り、安値近辺での引けとなるローソク足で示される天井形成パターンと、安値で寄付き、それから新安値へ急下降し、同じ日に寄付きを上回り、高値近辺での引けとなるローソク足で示される大底形成パターンをリバーサルシグナルデーと言います。

 その日の値幅が広く取引量が多いほど、トレンドの転換する可能性が高いと見られます。弱気マーケットにおけるリバーサルシグナルデーは、セリングクライマックスとも呼ばれています。

 ギャップ(窓)とは、ローソク足上で取引のない空間を意味します。例えば、翌日の始値が前日の高値よりも高値でスタートした場合、連続しない空間ができます。この値段がついていない価格の間をギャップ(窓)と言います。このようなギャップが生じるのは市場がクローズした後翌日オープンするまで(外国為替取引の場合は週末)に予期しないセンセーショナルなニュースの発表があった時が多いと言えます。その予期せぬニュースに買い売り注文が殺到し、価格が飛んで価格の空間地帯(ギャップ)を形成することになります。

 このギャップの後にリバーサルシグナルデー(上昇トレンド、下降トレンドの最高潮の時)が現れると相場の転換サインとして極めて重要になります。
上昇トレンドでは、ギャップ→リバーサルシグナルデー→勢いを失い下降へと動き→価格がこのギャップより下でクローズ→売りサイン となります。上昇トレンドでは、ギャップが埋まることが弱気相場への転換サインとなります。
下落トレンドでは ギャップ→リバーサルシグナルデー→反騰→価格がこのギャップより上でクローズ→買いサイン となります。下落トレンドでは、ギャップが埋まることが強気相場への転換サインとなります。

下図はランナウエーギャップを伴ったリバーサルシグナルデーの好例。
ランナウエーギャップとは、相場がすでに一定の方向に動いているときに価格が急に跳んで形成されるギャップのことを言います。パニック的な売りによる暴落局面では、よく大きなランナウエーギャップが現れます。このギャップはしばしばトレンドの中間点で見られるため、メジャーリングギャップと呼ばれます。

下図トレンドの始点からこのギャップの距離を測ると、その距離を2倍した時点で、リバーサルシグナルデーが出現し、大底をつけ、相場は反転しました。ランナウエーギャップを埋めた時点が絶好の買い場となります。

リバーサルシグナルデーとギャップ1

下図は最後のギャップ(Exhaustion Gap)を伴ったリバーサルシグナルデーの好例。
このギャップは相場変動の最終局面に現れます。最後の急騰、急落場面でトレンドが力を出し切ったようにみえるためExhaustion Gapと呼ばれています。上昇(下落)トレンドの終わり付近で価格が大きく跳ねた後、リバーサルシグナルデーが出現し、直ぐに勢いを失い数日あるいは数週間内に下落(上昇)に転じ、このギャップより下(上)のレベルとなったときは、トレンドの転換が起こった可能性が強くなります。
下図では、ギャップを埋めた時点が絶好の売り場となっています。

リバーサルシグナルデーとギャップ2


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