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▼テクニカル分析について |
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チャートで良く見かけるのは、縦軸に価格、横軸に時間をおいて日足等で表示されている「時系列グラフ」です。これに対し、横軸の時間の観念を無視した「非時系列グラフ」の1つがポイント・アンド・フィギュアです。純粋に価格の動きだけを対象としてトレンドの方向を分析しますので、一定の値動きがあったときだけ,グラフにその値動きが記録されます。
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ポイント・アンド・フィギュアの作成方法は、
■ 1枠(値幅)の単位をいくらにするか、まず決めます。
■ 価格の上昇を「×」、下落を「○」印で表し、相場が一定方向に動いているときは同じ行に書き足していきます。同じ方向に動いている間は1枠でも記入します。それぞれの行は上昇か下落かの一方のみを示し、×と○は同じ行に記入しません。
■ 相場が方向転換した時は、右に1行移動して記入する。
それ故、×と○は1行おきに現れます。但し、予め定めておいた枠数以上の動きが必要です。反転基準(方向転換に必要な枠数)は、3枠(3ポイント)が一般的です。行をかえて×、○のポイントマークを記入する時は、1枠あけてから書き込みます。1枠の単位ですが、1枠の単位が大きいとより小さな価格変動を捨象できますが、反対方向への変化に対応が遅くなります。また、1枠の単位が小さいと市場の動きに敏感になるものの、相場の大きなトレンドを見失う可能性が高くなります。
ドル円を例に、3枠転換での1枠1円と1枠2円を比較して考えます。110円から102円まで下落ドル円が、その後105円まで上昇したケースでは、1枠1円の場合、102円まで下落したドルは105円まで上昇すれば転換が起こりますが、1枠2円では105円では転換は起こりません。108円まで上昇して初めて転換が生じます。
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また、方向転換に必要な枠数をいくつにするかも重要です。
ドル円を例に、1枠1円での3枠転換と4枠転換を比較します。110円から102円まで下落し、その後105まで上昇。再度102円まで反落したが106円まで上昇したケース。
この場合の値動きは三枠転換では、下図のように4行の価格変化になりますがこれを4枠転換にすると、102円→105円→102円の価格変化が捨象され、2行の価格変化として表されます。
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3枠転換でのポイント・アンド・フィギュアチャートの作成方法を下記フローチャートにしてみましたので、参考にしてください。
ポイント・アンド・フィギュアチャート記入のフローチャート
ポイント・アンド・フィギュアでは、前回の高値(安値)を上(下)に抜けたところを買いサイン(売りサイン)とします。また、ローソク足で一般的に言われるトリプルボトムなどのチャートの形(チャートパターン)を売買シグナルとして用いたり、トレンドラインを引いて売買シグナルとしたり、目標値を算出するためにも用いられます。持ち合い離れを見極めるのにも多用されています。