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ギャン理論




 ギャンは、20世紀前半に活躍したトレーダーです。
独特のテクニカル理論を編み出し、その理論は現代でも一部のトレーダーで使用されています。現在まで様々なテクニカル手法が考案されましたが、ギャン理論は実際のトレードーにて、その効果が実証されているテクニカル手法の1つといえます。
ギャン理論は複雑で難解なことで知られていますが、その理論の根幹は 著者なりに解釈すると以下の通りとなります。

1.相場の値動きには、自然科学の中にある振動の法則に支配されていると考え価格の振動を厳密に調べれば、どのポイントで価格がサポートされ、またどのポイントで抵抗を受けているかを確定することが可能とギャンは考えます。

2.相場の動きには周期(サイクル)、循環が存在するとギャンは考えます。ギャンはサイクルと相場の動きについて以下のように述べています。

「未来は単に過去の出来事の繰り返しに過ぎず、すべての事象は大サイクルと小サイクルの組み合わせで成立しています。新しいサイクルが始まるのは、価格の極端な乱高下の直後と言えます。最高値と最安値はともに過去の長い時間の結果として現れるものであり、この最高値と最安値へと至る期間には一定のサイクルがあります。」

高値から次の高値までの期間、安値から次の安値までの期間もしくは上昇相場が継続した期間、下落相場が継続した期間などにある一定のサイクルが存在するとギャンは考えます。

1.大サイクル90年、60年、45年、30年、20年
2.小サイクル7年、5年、3年、2年、1年

このサイクル理論と関連してアニバーサリー・デイトがあります。これは、過去の高値、安値をつけたと同じ月に重要なトレンドの転換(天井、底)が起きているとする考えです。

下のチャートはドル円の月足チャートですが、重要なドル高値が2月に集中しています。

ギャンチャート(サイクル)

その他、ギャン理論の中でよく知られたものに、ギャンアングルがあります。重要な高値、安値から45度線のトレンドラインを引き、このトレンドラインをサポート、レジスタンス領域とします。

ギャンチャート(45度線)

下図はカーディナル・スクエアと呼ばれているユニークなギャンテクニックですが、1から9までの数字を中心に置き、時計回りでらせん状に一定単位で数を増やしていきます。

カーディナル・スクエア


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